たまには時事ネタ

社保庁年金記録問題。5千万件にさらに1430万件追加だって?へー大変ですね。
仕事的に多少知ってる自分としては「1年で整理するなんて無理」だと思います。1年でできることだったらもっと前に片付いてますよ。いい加減なこと言うと1年後にまた叩かれるよ。
とりあえず1年で調べることはできると思うけど、全て整理することは難しいんじゃないかなー。
該当する個人に確認しなきゃいけない(しかもただ聞き取るだけじゃなく確認するための書類が必要)うえに、該当者が今どこにいてどの年金制度に加入しているか判明しないケースが相当あるんじゃないでしょうか。
「1年かけて調べました。4千万件は該当者不明もしくは正式な記録を確認できないことが判明しました」とかなるんじゃないかなぁ…


こういうとき、実質国民からクレームなりお叱りを受けるのは社保事務所の職員。責任と言う意味ではもちろん職員である以上仕方ないわけですが…
「記録台帳捨てろって言ったとき、後で必要になるかもしれないから残しとけって言ったんだよ!」とか「職員は減らされて窓口対応も満足にできないのに、だったら正職員増やせよ!」と思ってる職員も多いのではないだろうか。
まぁ下っ端の扱いなんてどこでもそんなもんでしょうが。
社保事務所は基本的に法に基づいて動いてますので、「こんなお役所的なやり方じゃ絶対窓口でクレーム増えるよ」と思っても、勝手に用紙を変更したり手続きを簡略化するわけにいきません。親切のつもりが下手すると自分自身が法令違反してしまいます。
国民から「なんでこんな無駄なことするの?」と思われても、それは法令に基づいて行われてるので、1職員の立場として歯がゆくてもどうすることもできません。
民間であれば、よほどの違法行為でなければ「お客さんのために!」とか「顧客満足度は上がってます!」と反論することもできる(のかな?)と思いますが、1個人なり団体が関係省庁に掛け合っても(と言うか基本的に省庁に意見すると言うこと自体が無いと思う)全く通りません。完全な上意下達です。
実際に客(にあたる国民や住民)に対応したこと無い、霞ヶ関の官僚が法を元に作った制度や処理なんで、実務から遠く離れていることが多いです。


1事務職員は「何とかしたい」と思っていることが多いですよ。社保事務所ではないですが知人の地方公務員に話を聞くと、本当下っ端はけなげに頑張っていると思います。
(ごくまれに世間を騒がすバカ職員がいて、余計に真面目な公務員は大変ですね)


大体、公務員バッシング受けて「公務員の人件費減らす」って言ってるくせに、年金加入記録問題には相応の処理費用を出す。費用かけてでもきちんとする姿勢はまぁいいとしても、これって何かおかしくない?
TVで言ってたけど、もし封書で連絡すると『5千万件×80円=40億円』の費用がかかります。1430万件増えたから『51億4400万円』か。
こうなった責任は当然政府にあるわけですが、直接怒られる社保事務所職員、税金を無駄に使われる国民・・・政府や官僚にはどんな痛手があるんでしょうか?


ええと、まとめますと、社保にしろ市役所にしろ身近な事務職員を捕まえて文句言っても、大して意味は無いってことです。(怒鳴って気は晴れるかもしれませんが)
直接、社保庁総務省に怒鳴り込む方が効果あるんじゃないかなw


あぁ念のために言っておきますと、社保事務所をかばう訳ではありません。社保事務所の対応には首をひねることもありますので→もうちょっと受給者ごとの立場に立って親切に説明してやれよ。忙しいからって適当に相手しすぎ。