浅野いにお「おやすみプンプン」第4、5巻

雄一おじさんが、なんだかんだ言って結局のところ単なる駄目人間。
関君もなんだかんだでよくある行き詰った悩み多き若者。
プンプンもなんだかんだで何もせず進歩が無い。(高校は合格したけど)
あいかわらずかーちゃんウザイ。つか登場人物はもれなくほぼウザイ。


つーわけで、何にも前に進んでない。
リアルに感じられる悩みや自己矛盾の描写はこの巻もスゴイのだけれど、そればかりではさすがに飽きる。登場人物全員そうだし。
雄一おじさんとプンプンが、他の人物と同じように(普通の人間として)描かれている部分が出てきてガッカリ。
彼らは漫画表現的に変な鳥?みたいに描かれている。というのはわかっているけれど、それならそれで通してくれないと。
リアルな負の感情をただ表現するだけなら、デフォルメする必要はない。
不条理な、意味不明な表現でなんだかわからないけど何かが伝わってくる。というのがこの漫画のウリだと思っていたのですが。


と、いうわけで、1、2巻で感じていた「スゴイ漫画」という感覚は薄れてしまいました。
単なる漫画としてなら、続きが気になる面白い漫画ですけどね。
おやすみプンプン 5 (ヤングサンデーコミックス) [rakuten:vvo:10000090:image:small]